金利上昇によるインフレリスクをヘッジするポートフォリオの作成
現在、私はなにか緊急で資金が必要になったときに備え50万を目標に臨時資金の積立を行っている。
しかし、普通預金だけに積み立てているとやはり、十分な運用益は得られない。
また、普通預金の利率では十分に金利上昇によるインフレリスクをヘッジするのは不可能である。
だからといって、緊急時の資金をファンドなどに投資して目減りさせる訳には行かない。
そこで事実上元本確保された三つの資産を使いポートフォリオを作成してみた。
臨時資金ポートフォリオ
このポートフォリオの特徴は具体的には下記のようになる。
臨時資金ポートフォリオの特徴
ここで、本当の意味で即時に必要となる資金はどれくらいかと考えた場合、10万もあれば十分で、その日のうちに必要となる資金もせいぜい30万までであろう。
これは、たとえば急な葬式であるとか、急な病気でもない限り緊急で必要な資金はほとんど無いということである。
したがって、即時に必要となる資金を普通預金に、当日中に必要となる資金は定期預金、ほかの保険としての資金は全て国債にというポートフォリオが適切であると考えた。
また、国債の高い利率の部分で普通預金の低い利率を補い、金利上昇に対しては利率が変動する資産を多用することでリスクヘッジを計っている。
ただし、定期預金に関しては期間が短いため利率が低いと言う問題があるためどれくらいの時間で現在の金利に追従したいかによって自分好みな選択をすると良いのではないだろうか?
また、現在は普通預金と定期預金の間の利率に差がない状態であるが、今後金利の上昇によって少しずつ差が出てくるものと思われる。
したがって、金利の上昇によって差が出てくるまでは普通預金においておくというのも一つの選択肢と言える。
ここで、現在の利率で普通預金のみの場合と、このポートフォリオの場合でどれだけ違いがでるか調べてみた。
預金の金利はUFJの本日の利率を利用、国債は前回の利率を利用し、税金に関しては考慮しない。
- 臨時資金ポートフォリオの特徴
結果を見ると、差額は1900円と大きな違いが出ていることがわかる。
まあ、この金利の低い時代に元本保証で年間2500円以上も利息が付くのだから良しとしよう(笑
臨時資金の額をもっと大きくするなら20万対20万対残り全部という形に持っていくのが吉かと思う。
さすがに40以上の臨時予算を使う事ってそうはないだろうしね。
また、長期投資で流動性が不要、また元本保証が欲しいのなら普通に国債を選択するのが安全かつ、高金利なので一番良いかと思う。
数年間レベルの短期なら2年債って方法も有るので、そこら辺は投資期間と相談するのが吉かと。
それこそ半年とかのレベルで投資するなら素直に普通預金か定期預金オンリーが吉
まあ、このポートフォリオだと完全にリスクヘッジするのは無理だけど、普通預金に比べればましってこどで・・・
(注:ここで言う臨時資金とはあらかじめ予定可能な生活費、税金、旅行費用、交通費、保険料、教育資金などを除いたものである点に注意)
(注2:普段の生活費の中には1割程度の予備費を含んでおり、普段の細々とした臨時出費はそこから捻出する)